2014/06/19

TriCaster 活用事例:東海大学様インタビュー記事

Filed under: USTREAM,事例紹介 — TriCaster @ 6:00 PM

 

 

今回は活用事例といたしまして、TriCasterを2012年春にご導入いただきました東海大学 文学部広報メディア学科 五嶋正治教授に貴重なお時間を頂戴し、ご導入のきっかけや現在どのようなに利用されているかなどについてお話を伺いました。

 

東海大学様におかれましては、TriCasterを大学発映像コンテンツ発信の基軸機材としてご導入いただき、現在、文学部広報メディア学科の学生が中心となって、実践的な教育活動の現場の機材としてご活用いただいております。

 

Q:TriCasterとの出会い(きっかけ)を教えていただけますか?

文学部広報メディア学科では、2011年に湘南キャンパス3号館にキャンパス内スタジオの設置計画を致しました。その時に設計、施工を担当して下さった会社が全国のテレビ局の設備施工会社でもある(株)ブレーンズ・システムです。

その後、2012年春に次世代型の映像配信機器を学生達に触らせてあげて欲しい!とプロモーションの一貫で見せに来て下さったのがTriCaster(トライキャスター)でした。

そして2012年5月に行われた「東海大学・金環日食観測中継番組」の配信で試用させて頂きました。

 

Q:TriCasterを五嶋教授のもとでご利用になろうと思われた理由を教えていただけますでしょうか?

若者たちを育成する教育機関として、学生たちが卒業し、実社会で仕事を行うのは数年先の事でもあります。基礎的学問から学ぶ「基礎力」と同時に、社会に適応できる「応用力」の両方を習得してこそ、現代社会の荒海を泳ぎ切る事が出来る「人間力」が育まれるのだと思います。

映像情報が、テレビメディアの時代からインターネットメディアに移行しつつある今日、未来のメディアを見据えたTriCasterを活用した実践的な教育は不可欠と感じました。

 

Q:現在、通常はどんな使い方をされていますか?

【学生制作インタビュー番組の収録】

現在、インタビュー番組のスタジオ収録システムとして運用しています。

東海大学文学部では、2009年春より文学部の教員をゲストとし、年間テーマに沿ったレギュラー番組を湘南ケーブルネットワーク(神奈川県平塚市)をキー局として、青森から熊本までの連携したケーブルテレビ局、関東圏のケーブルテレビ局とJ:COMで放送しています。

現役の大学生が企画〜収録〜編集した番組が定期的に放送されるという実践教育として、社会的評価をいただいています。

東海大学文学部の制作によるインタビュー番組「地のコスモス」は以下のURLでもこの夏から一般公開が始まりました。

http://www.hum.u-tokai.ac.jp/cosmos/index.html

 

Q:年間を通じて、どのようなイベントでご活用いただいていますか?

【金環日食観測プロジェクトの生中継】

TriCasterを導入させていただいてから実施したイベントとしては、2012年5月日本近海に出現した天体現象「金環日食」を中継したプロジェクトです。

当日は早朝にもかかわらず、1時間程のインターネット生中継へのアクセスが44万視聴者数に達し、当日の発信コンテンツの最上位、第2位のアクセス数は、パナソニック国際観測チームの富士山頂上からの中継で、30万視聴者数でした。

年間としては、2012年のUstream生中継番組TOP4位という評価をいただきました。

http://www.ustream.tv/channel/annulareclipse2012-tokai-univ

 

【ユニセフ協会映像コンテストの生中継】

2013年8月には、日本ユニセフ協会主催による”One Minute Video”コンテストの生中継を品川区の日本ユニセフ協会本部から行いました。

TriCasterを中心として5台のカメラを設置し、二十数名の学生達による3時間20分の生配信でした。

拠点といえる大学のスタジオから離れ、多くの機材を運搬、設置しての実践では、学生達の底力が試されるプロジェクトでもありました。

http://www.unicef.or.jp/oneminute/news/news_1308_1.html

 

【震災特別番組・2時間生放送】

2014年3月で3回目を迎えた「震災特別番組・2時間生放送」。

神奈川県平塚市の湘南ケーブルネットワークに生放送しました。今年は、岩手県大船渡の被災地支援を行っている方々ともSkypeで映像中継を結び、並行してUstreamでも配信、被災地の多くの方々にもご視聴いただきました。

http://www.ustream.tv/channel/tsunaideikukoto311-2014

 

 

Q:TriCasterを導入して良かった点はどのようなところですか?

TriCasterの機能的な素晴らしさは、文学部の教員がここに書き連ねるまでも無いと思います。

4年間の大学生活という教育現場にとってどの様な価値があったのか?そして、それが教育的な効果となっているのか?といった視点で少し書かせて頂きます。

 

1)社会に言葉を発信する責任と価値

文学部に所属するメディアを学ぶ学科として教育の基軸に考えている学びとは、「自分たちのメッセージを社会に発信する責任と価値」です。

学生達は学生として授業を受けて、試験あるいはレポートを提出して単位評価を受ける事が通常の学習と考えがちです。しかし、このメディア活動は、学生達が制作した映像コンテンツを実社会に発信し、評価されて初めて価値が認められます。その経験が彼の人間力に繋がると考えています。

 

2)仲間と育む協調性

映像コンテンツは一人で制作する事がなかなか難しく、東海大学でのTriCasterを運用しての実践では、多くの学生が関わりを持ちます。

企画・演出、撮影・音響、配信技術と出演者から技術者までが一体となって初めて「完成形」が見えて来ます。それぞれの役割が分業され、自分の立ち位置が必要不可欠な存在となります。一人ひとりが存在し、一つの番組が完成します。

 

3)達成感という社会的な自信

学生時代に多くの学びを経験し、大人になって行くのが青年期と思います。

しかし、その青年期に何回の達成感を得て若者たちは成長してきているでしょうか。

クラブ活動での対抗試合の勝ち負け、プレゼンテーションでの成功と失敗。

TriCasterを運用した教育実践として、生放送番組の発信があります。アマチュアである学生達が実社会に生放送で自分たちの言葉を発信する事。生放送という特殊な緊張感と準備を繰り返してきた苦労が、番組終了という瞬間に「達成感」となり、その実践はこれからの彼らにとっての「自信」に変化していく事と思います。

 

Q:五嶋先生として今後はどのような用途に使っていこうとお考えですか?

五嶋個人としては、前記した実践を継続させ、毎年入学してくる若者たちに “体感する実践教育” を行っていく事で充分と考えています。

大学という組織は、様々なイベントが一年中行われています。そして、これらのイベントを学外に発信して広報を充実させる事が必須な時代がきています。

学生の教育と共に組織の広報活動に活用する方向性が生まれると感じています。

その様な視点からも、学生教育と並行して、大学職員の専門分野の方々にも講習会に参加して頂き、実践活動にも出来るだけ参加して頂くようにしています。

知識と道具の共有から生まれる新しい大学からの情報発信の形であると思います。

 

Q:学生のみなさんはTriCasterについてどのような意見でしょうか?

このTriCasterが高価な機器であるという認識は薄いです。(笑)

自分たちのメディア教育活動のツール(道具)としての位置付けです。カメラ、PCと同等です。

それで良いと考えています。高価で触る事にも恐れる存在とする事では学習は生まれません。

携帯電話が彼らのツールとなってポケットの中に存在しているように、誰でもどこでも簡単に活用できる「映像発信ツール」として世界中の若者たちに活用できる道具となれば、大きな資本や組織にとらわれない自由なメディアから素晴らしいコンテンツが発信され、素晴らしい社会の始まりになる事と思います。

 

 

五嶋正治(ごとうまさはる)教授

東海大学文学部広報メディア学科教授。日本文化を海外に紹介するドキュメンタリー番組の国際共同制作に長く携わり、20年間で50カ国以上の国々へ100以上の番組を放送。2002年より教育現場とも関わり「映像制作を通じたメディア教育」の授業を担当。現在、東海大学では、毎月学生主体の番組制作を指導し、14のケーブルTV局で放送している。メディア教育、メディア・リテラシー教育、映像表現論。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本日は、お忙しい中ありがとうございました。

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