TriCaster® Software TriCaster® Advanced Edition V2

TriCaster Advanced Edition V2の機能詳細

TriCaster Advanced Editionソフトウェアを、TriCaster ProLine(8000/860/460/410)とTriCaster Miniの標準システム(Standard Edition)にアドオン(バージョンアップ)することで、NDI(ネットワークデバイスインターフェイス)テクノロジーによるIPワークフローのサポートをメインに、100種類以上のパワフルな機能追加や機能拡張が施され、より効率の良いオペレーション環境におけるライブ映像コンテンツ制作が可能となります。

データとの連動可能なリアルタイムグラフィックス、新しいIPワークフロー、高度な自動化オプション、マルチプラットフォームへのストリーム配信、プリセットによるSNSやWebへのパブリッシング、放送中のリプレイ再生機能、マルチメディアミックスの拡張、新コンテンツ素材の追加などと言った様々なTriCaster Advanced Editionによって追加される最先端のテクノロジーを駆使することで、日々の映像コンテンツ制作をよりパワフルに演出することができます。

以下は、TriCaster Advanced Editionへアップグレードすることで強化または改善される機能です。

高度なIPワークフローをサポート

ビデオオーバーIP

NewTek社NDI(ネットワークデバイスインターフェイス)テクノロジーをサポートすることで、1ギガビットイーサーなどの一般的なネットワーク環境下においても、映像をリアルタイムに、且つ低遅延、フレーム精度で送受信できます。同一ネットワーク(LAN)上のNDI互換のシステムやデバイス間において、”映像”ソースの双方向送受信を可能とします。

オーディオオーバーIP

NewTek社NDI(ネットワークデバイスインターフェイス)テクノロジーをサポートすることで、1ギガビットイーサーなどの一般的なネットワーク環境下においても、同一ネットワーク(LAN)上のNDI互換のシステムやデバイス間において、マルチチャンネルの”音声”ソースの双方向送受信を可能とします。

IP ソースセレクション

TriCasterのスイッチャーの外部入力ソースとして、同一ネットワーク上にあるすべてのNDI互換のシステムやデバイスからの入出力信号にアクセスできます。これにより、TriCasterの外部入力ソースとして利用できる映像ソースを劇的に増やすことができます。

IP 出力

TriCasterシステムから出力されるサブミックスまたは個々のソースを、”IPビデオ”出力として最大4系統まで設定し、ネットワークを介してNDI互換のシステムやデバイスへ送出することができます。

オーディオ

■ オーディオ・ルーティング (Audio Routing)

4つの4×4ルーターのサポートにより、すべてのオーディオ入力に対して任意の入力チャンネル(または入力チャンネルの組み合わせ)を任意の出力チャンネル(または出力チャンネルの組み合わせ)に割り当て、より高機能のオーディオ・ルーティングの設定が可能となります。

■ 入力レベルのコントロール (Level Control)

DDRに保存されたクリップなどの内部オーディオソースを含めたすべてのオーディオ入力ソースに対して、各入力ソースごとに最大4チャンネルまでの音声レベルをコントロールしてサウンドの微調整を行うことができます。

■ オーディオ出力 (Audio Output)

オーディオ信号をチャンネルごとにセットアップ、ミックスし、 IP対応にも対応したMaster、Aux 1、Aux 2、Aux 3の最大4系統の出力バスをIP出力として送出することができます。

■ Dante™ オーディオ・ネットワーク(Dante Audio Networking)

Audinate社のDanteネットワークプロトコルに対応する機器からネットワーク経由によるオーディオ入力をサポートすることで、より幅広いIPワークフローの構築を行うことができます。

■ オーディオ出力の設定

TriCaster内蔵のオーディオミキサーでMasterとAuxオーディオをミックスし、外部オーディオ機器への出力をサポートします。

※スタンダードエディションからの変更点として、MasterとAuxオーディオは、最初の2つのアナログオーディオ出力グループから送出されるようになります。

オーディオレコーディングオプション

ISOレコーディング機能によってキャプチャーされる音声ソースは、チャンネル毎にオーディオ信号を選択することができます。

■ デフォルト・メディアファイル・レベル

Default Media File Level (デフォルトメディアファイルレベル)機能の追加により、TriCasterシステム以外で作成され、保存されたクリップやサウンドファイルの再生時のオーディオレベル設定を個別に設定できます。

■ ノイズゲート (Noise Gate)

AUDIO MIXER(オーディオミキサー)パネルのProcessingタブノイズゲート(Noise Gate)オプションを有効にすることで、低レベルのサウンドを排除し、より正確なオーディオ信号を管理することができます。

■ VUメーター (VU Meters)

AUDIO MIXER(オーディオミキサー)に組み込まれたVUメーターディスプレイと、各モニターのビューポートに表示可能なVUメーターオーバーレイ機能のサポートにより、リアルタイムに音声レベルの監視および調整を行うことができます。

データ

■ DataLink™

DataLink™ は、TriCaster Advanced Edition の機能として特化したとても便利な機能です。システム内部またはシステム外部からのソース(例えば、スプレッドシートやクロック、ウェブページ上のテキスト、スコアボード、データベース、RSSフィードなど) からのテキストや画像といったデータを、TriCaster のタイトルページなどに対して、リアルタイムに表示したり、更新したりすることができます。

DataLink は、DataLink Keysと呼ばれる変数と値を追跡し、タイトルページ側でそのキーが使用されると、即座にそれら値を更新するといった仕組みを持つツールです。

■ DataLinkファイルウォッチャー機能

スポーツの得点や販売状況など、時系列に変化するデータをグラフィックへと変換する時間を節約するため、DataLinkとCSVやXML、ASCIIファイルなどを利用して、表計算データ等をタイトルページのグラフィックへリアルタイムに反映させることが可能となります。

https://player.vimeo.com/video/182898392

マクロオートメーション

マルチステップ・マクロ

マクロは、TriCasterが提供するオペレーションにおけるオートメーション(自動化)機能のひとつとして、複数の一連のオペレーション手順を、キーボードのキーやコントロールサーフェイスの任意のボタンに登録し、そのボタンを押すことで、一連のオペレーションを自動的に実行させることを可能とする大変パワフルな機能です。

Advanced Editionにて、マクロ再生中の一時停止機能やオペレーターのキューでマクロの実行を再開させる機能がサポートされます。

マクロ・トリガー

マクロ機能はさらに強化され、オーディオレベルの変更、メディアの再生、スイッチャーの動作によるマクロの実行、ひとつのマクロに対して複数のトリガーを設定など、より柔軟な設定を行うことができるようになります。

メディアプレーヤー

プレイリストのエフェクト

プレイリストのメディアにトランジションを追加して連続再生できるようになります。トランジションを加えたいクリップを選択し、アイテムの追加(+)ボタンを押して追加します。

さらにリアルタイムでスローモーション再生、早送りの操作ができ、クリップ毎に異なる再生速度の設定が加えられるようになりました。

リアルタイムクリップ編集

TriCasterに保存されているビデオファイルのみならず、ライブ中に収録しているクリップに対しても、リアルタイムに、クリップの分割やトリミング(イン点アウト点の設定)、再生速度の調整などといった様々な編集作業を行い、ライブ映像素材としてすぐさまDDR(デジタルディスクレコーダー)から再生させることができます。

モニタリング

ワークスペースの設定

オペレーションの環境に合わせて、ユーザーインターフェイスやマルチビューディスプレイをより細かく設定できるようになります。TriCaster 8000/860/460には新しいワークスペース・レイアウト(プリセット)が追加され、さらに多くの種類のプレビューウィンドウが表示可能となり、また、ディスプレイポートにもさまざまなソースを設定し出力することが可能となります。

ライブ出力モニタリング

信号処理の改良と、デインターレース処理のサポートにより、高品質な出力映像のプレビュー表示が可能となります。

ディスプレイ出力

TriCasterからモニターやディスプレイ、またはディスプレイポート経由で接続するプロジェクターへ出力される映像信号は、これまでのプログラム/プログラム(クリーン)/プレビューなどの選択に加えて、M/Eプログラム、M/Eプレビュー、すべてのバッファーなどといったさまざまなソースを柔軟に選択し、ディスプレイ表示させることが可能になります。

ブルーオンリーオプション

Blue Onlyオーバーレイの設定を利用して、モニターの表示を変更できるようになり、より精度の高い映像信号の調整が可能となります。

プロセスアンプのモニタリング

ユーザーインターフェイスやマルチビュー、ディスプレイポートの色設定が行うことで、現場の照明や環境に合わせた各モニターの調整を行うことができます。

マルチビュースコープ

マルチビューのディスプレイに波形モニターやベクトルスコープをより大きく表示できるようになり、映像信号の調整や目盛りの確認が行いやすくなります。

オペレーション

クリーンM/E出力

TriCasterからM/Eチャンネルからの映像のみを、テロップなどのリアルタイムにオーバーレイされているKEYチャンネルを表示させない状態で直接出力することができ、外部機器への映像出力やアーカイブ映像に対して柔軟に対応することができます。

コントロール・サーフェース・マッピング

Advanced Editionをアドオンすることで、更に4系統のNDI入力チャンネルが標準システムがサポートする入力チャンネルの数に追加されます。この変更に合わせて、コントロールサーフェイスのボタンアサインが変更されます。

コントロール・サーフェイスのサポート

Advanced Editionをアドオンすることで、チャンネル数等が異なるTriCasterシステムにおいても、さまざまな機種のTriCaster用コントロールサーフェイスをご使用になることができるようになります。

† このTriCasterシステムでご利用になることを推奨します。 ただしどのシステムでもご利用になることができます。

* このTriCasterシステムでご利用になれますが、機能面でいくつかの制限があります。

ハードウェア設定ウインドウ

物理的に接続するハードウェアのセットアップ用のインターフェイスがハードウェア設定ウインドウとしてひとつにまとめられ、TriCasterにSDI/HDMIなどの物理的なケーブルで接続する入出力接続の設定、Genlock、PTZの設定を行えるようになります。

LTCタイムコード

LTCタイムコードは、LTCオプションによるいくつかの設定は必要なくなり、TriCasterを起動する前に接続しておくだけで自動的に認識されるようになります。

ビデオレイヤー・マネージメント

DSKやKEYレイヤーに優先順位を変更するためのPriority(プライオリティ)オプションが追加され、BKGDレイヤー上に合成された複数のDSKレイヤーの順番を柔軟にコントロールすることができます。

SDI入力の自動手検出

TriCasterシステムがサポートするセッションフォーマットとして接続可能なSDIカメラは、解像度とフレームレートを自動認識できるようになり、SDIの接続のための設定時間を大幅に節約することができます。

IPネットワーク・タリー

放送中の事故防止のひとつの対策として、SDI接続だけでなく、ネットワークを介してTriCasterシステムの入力チャンネルに接続されている(互換性のある)システムに対しても、”オンエア”状態を知らせるための信号の送信をサポートします。

コントロールサーフェイスのボタンのロック機能

アンドゥとリドゥコマンドを利用することで、予期しな放送中の操作ミス防止の対策として、TriCasterのコントロールサーフェイスの任意のボタン、または、すべてのボタンにロックかけ、それらボタンを間違って押したとして実行されないように設定することができます。

メタデータ

ソース、クリップ、画像にコメントを付けることで、ワークフローを簡素化し、洗練されたオペレーションを可能とします。DataLink機能は、このコメントを内部データとして認識し、タイトルやパブリッシュ用コンテンツ、データ入力に反映させることができます。

ユーザーインターフェイスの改良

Advanced Editionをアドオンすることで、新しく改善されたビジュアルインジケータ、アップデートされたショートカットとコントロールツール、その他のスクリーン表示等の改善により、効率の良い作業を提供します。

セッションレコーディング

“Session Recordings”というブラウザフォルダが自動的に作成される新機能のサポートにより、レコーディング中のデータへのアクセス、確認が簡単に行えるようになります。

パブリッシング

■ グラブ設定

静止画を取り込むための新しいグラブコントロール機能により、外部スイッチャーからのビデオソースや、4つの出力チャンネルを同時に、または自由な組み合わせで、静止画としてキャプチャーすることができます。

パブリッシュ・ターゲット

メディアをオンラインで共有するパブリッシュ機能に、新しくImgur、LinkedIn、Vid.me、Vimeoが追加されます。

■ パブリッシュターゲットの拡張

同じソーシャルネットワークにいる複数のユーザーに対して、同時にメディアのパブリッシュが可能となり、友人やファン、フォロワーへの情報発信や生産性を拡大します。世界で一番大きなネットワークであるLinkedInへのコンテンツの公開も可能となります。

柔軟なメディアパブリッシング

Publish Queueからファイルのインポートやエクスポートができるようになり、パブリッシング機能を利用してより多くの配信先とフォーマットに対応できるようになります。

アルファチャンネルのグラブ

パブリッシングやポストプロダクション用として、透明度の情報を持ったキー抜きされた画像をグラブできるようになります。この機能は、アルファチャンネル情報を持つグラフィックソースからキャプチャーした場合に有効となります。

リプレイ

番組制作中のリプレイコントロール

専用のハードウェアの追加やスタッフを増員することなく、番組制作を劇的に変化させることができます。リプレイ用クリップのキャプチャーやハイライト編集がライブ放送中でも行えるようになり、挿入用のトランジションやクリップの再生速度といった設定も可能となります。

アングルの変更

ISOレコーディングで収録されている複数のクリップ(アングル)に対して、DDRへ追加するクリップをいつでも変更できるようになりました。キャプチャーしているクリップからベストな映像を選択してリプレイに利用できます。

リソース

オートメーションとインテグレーションのドキュメント

マクロやショートカット、オートメーション機能に関する詳細な情報や使い方の解説ドキュメント(英文)が付属されます。

オートメーション機能に関する詳細な情報や使い方の解説ドキュメント(英文)は、TriCasterシステムの以下のフォルダーよりアクセスすることができます。

Local Disk(C) > TriCaster > Configuration > web> Docmentationフォルダ:ファイル名:Automation and Integration Guide.pdf

デベロッパーライブラリ

ワークフローを拡張する開発を手助けする開発用ツールとサンプルが提供されます。これらを利用して、TriCasterの機能面や番組制作の効率をより高めるツール開発等を行うことができます。

ストリーミング

より使い易くなったライブストリームの設定

ワンクリックで簡単にセットアップできるウェブキャスト設定 (Microsoft Azure、Twitch.tv、YouTube Liveなど) が追加され、高品質なライブストリーミング映像をより多くの配信先へ送出することができるようになります。

マルチプラットフォームへのライブストリーミング

エンコーダを新たに追加せずに、ライブストリーミングを複数のプラットフォームやサービスへ同時に配信できるようになります。より多くの視聴者や異なるグループへの映像配信が可能となりました。

スイッチング

自動ラベリング

有効になっているライブ入力ソースを確認しやすいように、スイッチャーのボタンに対応するNDIのソースラベル(名称)が自動的に表示されます。

オートラベル

TriCasterに接続されているカメラやハードウェアからの”ビデオソース”や”IPビデオソース”などを、物理的な接続を気にすることなく、TriCasterのスイッチャーに外部入力として自由に割り当てることが可能となります。

PREVIZ機能

PREVIZ機能を利用することで、出力映像に影響を与えることの無いバス上で、スイッチャーやM/Eの設定、およびプレビューができ、その後、ライブ出力、または、設定した状態を複数のバスに対してコピーアンドペーストして適用させることができます

スイッチャー入力ソースの追加

Advanced Editionをアドオンすることで、TriCasterの外部入力チャンネルとして、ネットワーク入力数を4系統増やすことができます。TriCaster 460と410では6から8(内SDIは4系統)へ、TriCaster 8000や860では10から12(内SDIは8系統)へと増強されています。

スイッチャーのバンク

スイッチャーのインターフェイスのボタンから、すべての外部入力ソース、DDRや16個のメモリースロットなどの内部ソース、バッファ、M/Eバスにアクセスできるよう、スイッチャーのインターフェイスが2つのバンクに割り当てられ、切り替えることができます。

ルーターのサポート

互換性のあるビデオルーターを接続することにより、すべてのTriCaster ProLine (8000/860/460/410)とTriCaster Miniでカメラ入力機能を拡張できるようになります。TriCaster Advanced Editionのユーザーインターフェイスからルーターのソースを選択して切り替えることも可能です。

アンドゥとリドゥ

アンドゥとリドゥコマンドを利用することで、予期しない結果や変更が加えられてしまった場合に、すぐに元の状態に戻すことができるようになります。

EFFECT VIEW(エフェクトビュー)

Effect Viewモードを利用することで、スイッチングを行った際に実行される効果を予めチェックしておくことができるようになりました。このモードはTriCaster 8000でのみ利用可能です。実際の出力映像には何も影響を与えずに、スイッチング操作で実行される効果をリアルタイムで確認できます。

ビジュアル

フルモーション・合成エンジン

TriCaster 8000と860、460のスイッチャーとM/Eには、複雑に設定した合成やDVEのモーションを作成してプリセットとして登録しておく機能をサポートします。これにはDSKの位置やキーフレーム、エフェクト設定も含まれます。さらにバスごとに16個のプリセットが登録でき、サムネイル用のスナップショットやラベル付けもできるため、即座に選択して呼び出すことができます。

LiveSet レンズフレア

バーチャルカメラの位置の変更に合わせて、レンズフレアが追従するバーチャルセットが追加されます。強化されたLiveSetテクノロジーによって、ライブバーチャルセットのプレゼンテーションを一層リアルに表現することができます。

LiveSet プリセット

TriCaster 410とMiniでは、LiveSetを利用した際のプリセットの数が8から16に拡張されました。

M/E(ミックス/エフェクト)のリエントリ

TriCaster 860とTriCaster 460にAdvanced Editionをアドオンすることで、M/Eのリエントリが可能となります。これにより、M/Eバスのソースとして、別のM/Eバスを選択することができるようになり、より多くのレイヤーを利用した複雑な合成が設定できるようになります。

※TriCaster 410, Miniはこの機能はサポートしていません。

M/Eソース レイヤーの追加

TriCaster 860および460のM/E合成とバーチャルセットの選択数が2倍に増え、各M/Eに対して最大4つのソースをサポートします。

DSKとキーによるオーバーレイ

TriCaster 860および460は、3倍以上のオーバーレイエフェクトチャンネルをく設定できるようになり、より多くのタイトル、グラフィック、ビデオオーバーレイを設定できるようになり、4つのDSKオーバーレイと各M/Eには4つのキーレイヤーをサポートします。

セカンドキーレイヤー

TriCaster 410とMiniは、より多くのタイトル、グラフィック、ビデオオーバーレイを設定できるように、各M/Eに2番目のKEYレイヤーが追加されます。

自動色補正

Auto Color(自動色補正)オプションを有効にすることで、時間的に変化するライティング状況や異なるカメラの設定を考慮し、複数のカメラから入力されるビデオソースの色味や明るさがばらつかないよう、自動的に色補正を行うことができます。

ボーダーエフェクト

スクリーン上のマルチボックスエフェクトやピクチャー・イン・ピクチャー(DSKやKEYレイヤー)のフレームに、色や影の付いたボーダー枠を設定することができます。

カスタムのボーダーは、Photoshop(PSD)ファイルから作り出すことができます。Advanced Editionに含まれるコンテンツにボーダー作成用のサンプルファイルが同梱されています。

バッファ

すべてのTriCaster ProLineモデル(8000/860/460/410)でアニメーションバッファが利用できるようになりました。これにより、DDRを使用せずにモーショングラフィック、バッファ用の映像クリップを再生し、DSKのソースなどとして利用できるようになりました。

TriCaster 410とMiniは5種類のアニメーション、TriCaster 860と460は10種類のアニメーションをバッファーに保存し、再生することができます。

リアルタイムモーショントラッキング

TriCaster 860と460は、LiveMatte機能とリアルタイムモーショントラッキング機能を使用して、一例として”単色のフリップ”に対して別の映像を割り当て、フリップのサイズ、アスペクト比、位置、回転の変更に関係なく常にマッピング、モーショントラッキングさせることができます。

※TriCaster 8000は標準でサポート、TriCasater 410とMiniはこの機能はサポートされません。

リアリティKEYレイヤー

強化されたKEYレイヤーにより、バーチャルセットのシーンに新たなレイヤーを追加することができます。KEYレイヤーを固定することで、LiveSetのズームアニメーションやパンの動きにKEYレイヤーの映像が連動、追従します。

クリエイティビティ

JPEG-XR、JPEG2000、WebPのようなフォーマットをサポートにより、ファイルの変換をせずに多くの画像ファイルを利用できるようになります。新しく追加されたLumakey設定は、LiveMatteのようにキーの設定を行うことができます。簡単に企業紹介、説明文、引用文のような文章データをタイトルページとして利用できます。

イメージプロセッシング

画像やグラフィック処理の向上、LiveSetのレンダリングとスケーリング処理の改善と強化されます。

ウエブ

DataLinkの拡張機能

複雑な操作や設定をしなくとも、ウェブ上にあるテキストや画像をライブ放送用のコンテンツとして利用できます。

ネットワーク接続されたコンピュータのGoogle Chromeブラウザに”DataLink Extension”(Chromeのプラグイン)を追加することで、Web上のテキスト情報や写真、ソーシャルメディアの投稿データをネットワーク経由でTriCasterに送信し、TriCaster内のタイトルや画像情報をタイトルやグラフィックスをリアルタイムに更新させることができます。

補足

Advanced Editionのバージョン

V2へアップグレードすることで、NDIを利用した入力チャンネルを複数利用することができ、映像入力系統(4、または8)に加え、NDI入力チャンネルを利用してさらに4つの外部入力チャンネルが利用できるようになります。ただし、レコーディングについては、ローカルには最大で4チャンネルまでの保存となります。5チャンネル以上のレコーディングを行う場合には、NDI IsoCorderを利用してネットワーク経由でレコーディングの作業を行うことになります。

※本ページに記載の機能や仕様は予告無く変更されることがあります。