TriCaster® シリーズ TriCaster® 8000

TriCaster® 8000 インターフェイスと機能

1. ユーザーインターフェイス

直感的なTriCaster 8000のユーザーインターフェイスには、ライブ映像制作に必要なコントロールや、ストリーミング、レコーディング、ソーシャルメディアへのパブリッシングに関する設定が用意されています。

2. ワークスペース

操作が行いやすいように表示を切り替えることができます。ユーザーインターフェイスとマルチビューモニターをカスタマイズし、入力や出力に関する表示や測定器、時計、画像などの表示をレイアウトできるようになっています。

3. レコード可能なマクロ

複数の操作やコマンドを自動的に実行させることができます。オペレーションの手順をマクロとして記録し、マウスクリックやキーボードショートカットで操作が実行されます。スクリーン上にホットスポットを設定することで、出演者の身振りで実行させることも可能です。

4. ソーシャルメディア・共有

ネットワークを利用して、YouTubeやFacebook、Twitter、FTPサイトなどの一般的なソーシャルメディアサイトへコンテンツを直接送り出すことができます。ライブでの放送や収録中にクリップが画像を共有することが可能となります。

5. ライブ・ストリーミング

ワンボタンでインターネット・ストリーミング配信が開始でき、Adobe FlashやWindows Mediaを利用したライブ映像配信が行えるようになっています。TriCaster 8000は、720pまでの解像度のプリセットやマルチビットレートのストリーミングプロファイルをサポートしています。

6. Grab(グラブ)

カメラの映像やライブの合成画面を静止画として取り込み、コンテンツとして利用したり、ソーシャルメディアサイトへ投稿することができます。

7. レコーディング

IsoCorderテクノロジーにより、マルチフォーマットで8つのソースまでを同時にキャプチャーすることができます。レコーディングされるファイルはプロジェクトの解像度で記録され、さまざまなノンリニアアプリケーションやオペレーティングシステム、メディア共有サイトで利用することができます。

8. ライブデスクトップモニター

カスタマイズ可能なTriCasterのインターフェイスは、外部プレビューモニターを用意しなくても、オンスクリーン・モニターにて入力映像やビデオクリップ、ネットワークを介した入力映像ソースを同時に確認することができます。セカンドモニターをTriCasterに接続することにより、各素材の映像を様々な組み合わせでセカンドモニターへと表示させることもできます。

9. カメラ

接続の種類や解像度の異なったカメラやビデオ素材を8つまで同時に接続することができます。TriCaster 8000は、上流に接続された外部ビデオルーターを接続して入力に利用することができます。これにより、さらに多くのカメラや素材をスイッチャーからコントロールすることができます。

10. ネットワークソース

コンピュータスクリーン、iPadやiPhoneなどのワイヤレスのApple AirPlay機器を同一のローカルネットワークに接続し、表示させることができます。TriCaster 8000は、NewTek社の3PlayやTriCaster 8000システムからのネットワーク信号出力を受けることも可能です。

11. プレビューモニター

プレビューモニターで次に出力したい映像を確認することができます。プログラム出力する前に、タイトルやオーバーレイを実行した場合の効果を事前確認することが可能です。

12. プログラムモニター

プログラムモニターで放送中やストリーミングの映像、プロジェクター出力、レコーディングされている映像を確認することができます。

13. DDR(デジタル・ディスク・レコーダー)

2つのDDRによって、様々なフォーマットのビデオクリップを素材として利用したり、ライブイベントでキャプチャーした映像をすぐに再生しなおすことができます。

14. Graphics(グラフィックス)

タイトルや静止画像をプリセットし、再生することができます。ライブ中にタイトルテンプレートを選択して表示されるテキストを変更したり、独自のグラフィックスを追加することができます。

15. Frame Buffer(フレームバッファ)

テレビ局のロゴがループするような映像クリップや画像、テロップ、グラフィックスなどをライブ中にいつでも利用できる素材としてフレームバッファのチャンネルに一時的に割り当てたり、共有フォルダにあるフレームバッファ素材を外部アプリケーションから変更することも可能です。

16. M/Eバス

複数の素材を合成したり、複雑な映像効果を作り出し、メインのスイッチャーやオーバーレイチャンネルから送出、または別のM/Eバスへ入力することができます。TriCaster 8000には、8つのM/Eバスが用意されており、各M/Eバスの素材はキーイングの設定や位置調整が可能なほか、4つまでのオーバーレイKEYレイヤーを設定可能。さらにTransWarpエフェクトやプリセットも利用することができます。M/Eバスは、3D映像やリアルタイムモーショントレッキング、マクロ、ライブのバーチャルセットもサポートしています。

17. M/Eリエントリ

レイヤー構造を事実上無限に重ね合わせた演出を提供します。各スイッチャーのチャンネルはM/Eバスのソースとして利用でき、さらにM/Eバスの映像を他のM/Eバスの素材として利用することもできます。

18. ライブ・バーチャルセット

TriCaster 8000には、24種類のバーチャルセットを搭載され、それぞれ複数のカメラアングルのプリセットが用意されています。リアルタイムの反射、光沢、アニメーションズームをサポートしています。
バーチャルカメラのパン、ズームが行えるほか、バーチャルカメラのアニメーション、パン、ズームのプリセットのカスタマイズが可能です。

19. M/Eエフェクト

タイトルやグラフィックス、エフェクトをM/Eの合成に追加することができます。各M/Eバスには、4つのオーバーレイ機能があり、キーイング、位置の調整、トランジションコントロールが行えるようになっています。

20. ライブプロダクション・スイッチャー

スイッチャーインターフェイスにより、すべての入力ソースを直感的に切り替えたり、合成していくことができます。バーチャルセットへの切り替えも可能で、さらに4つのダウンストリームキーを利用することでタイトルやグラフィックなどを映像の上にオーバーレイさせることができます。

21. TransWarpエフェクト

各エフェクトチャンネルに対し実行でき、ライブ映像制作にパワフルな効果を加えるTransWarpエフェクトエンジンが搭載されています。ライブの映像やDSK、オーバーレイにフルカラーのアニメーションストア・トランジションを実行できるほか、3Dラッピングの効果を音声付でかけることができます。内蔵されたAnimation Store Creatorアプリケーションを利用して、リアルタイムのクロスダイナミクスや3D変形モーションなど、カスタムのトランジションやエフェクトを作成することも可能です。

22. アニメーションバッファ

ライブセットの背景やステーションロゴ、アニメーショングラフィックなど、動きのある画像をバッファ画像として利用できるようになりました。

23. マルチチャンネル・オーディオミキサー

マイクやライン入力チャンネル、クリップ再生時の音声を調整することができます。各チャンネルに対し、イコライザ/コンプレッサが用意されており、入力音声や、マスター出力の音声レベルを調整する以外に、ストリーミング出力の音声を別に操作することも可能です。また、TriCasterに対応しているArtistMixのオーディオミキシングアプリケーションを利用して、リモートコントロールすることも可能です。

24. メディア

さまざまなファイルフォーマットのビデオクリップやモーショングラフィックス、サウンド、タイトル、静止画などライブで再生したりオーバーレイに利用することができます。番組の前や途中でプレイリストを作成し、プリセットとして保存しておくこともできます。