NewTek 社（本社：米国テキサス州サンアントニオ、 以下、NewTek）は新しく、IP ビデオに特化して設計した、大規模プロダクション環境に対応できる、モジュール形式のライブプロダクションシステム「NewTek IP シリーズ」を発表しました。

NewTek IP シリーズは、インフラストラクチャを簡素化し、既存の放送システムと統合しながら映像クリエーションの可能性を広げます。従来のSDI プロダクション環境と互換性を持ちながら、拡張性高いコンポーネントを使用し、ソースの入出力およびミキシング、コントロールを事実上、無制限に増やすことができます。

個々のコンポーネントからのビデオ、オーディオそして制御信号は、NewTek 社の提唱するNDI™（Network Device Interface、ネットワークデバイスインターフェイス）技術を使って標準のIP ネットワーク経由で他のシステムと通信することが可能になり、プロダクションの厳しい要求に応えられる柔軟性を持つ、カスタマイズ可能なIP ワークフローソリューションを実現します。

「IP インフラの利点を活かしたソフトウェアベースのビデオ処理技術を持ったNewTek IP シリーズは、比類のない拡張性を持ったプロダクションエコシステムと言えます。従来のライブビデオミクシング・フローを変えるものとなるでしょう。」とNewTek の社長兼CTO（最高技術責任者）のアンドリュー・クロス博士は述べています。「現在、テレビコンテンツ配信はIP 化へと、めまぐるしい変化を遂げています。生放送の現場においても同じことが言えます。益々注目されるIP プロダクションにおいて、完全なソリューションを提供できるのは、現在、NewTek だけです。」

NewTek IP シリーズでは、既存のものから次世代のリソースまで、標準ネットワーク下にあるプロダクションワークフローに組み込むことができます。NewTek のライブプロダクションソフトウェアを使うことで、現在のSDI 放送設備を維持したまま、高価なネットワーク機器を新たに追加することなく、NewTek IP シリーズを通して新たなワークフローとソース拡張を得ることができます。

NewTek IP のコアとなる、「NewTek VMC1 ビデオミックスエンジン」は、最大64 ソースチャンネルのスイッチングができ、44入力（フィル+キー）、フルリエントリが可能な8 M/E ミキシングコントロールとプレビズ(PREVIZ)機能を装備しています。 個々のビデオミックスエンジンはコンポジット機能、自動マクロエンジンと、マット、DVE、トランジション、オーバーレイといったエフェクト機能を備えています。複数台のNewTek VMC1 でシステム構成をすることで、冗長性を強化できます。

「NewTek VMC1 4S コントロールパネル」は、直感的なオペレーションができるよう、人間工学に基づいて設計されたインターフェイスを持ったコントロールパネルで、ネットワークを介して複数台のNewTek VMC1 を制御することができ、また独立した4 つのハードウェアの割り当てを実行することができます。

「NewTek VMC1 IN スタジオ入力モジュール」は最大4 系統のSDI もしくはIP 入力に対応します。 モジュールはネットワーク上の任意の場所に追加することができ、カメラや入力ソース数を拡張することができます。各モジュールではマルチビューワーで入力を確認でき、ネットワークストレージにISO 記録を行うことができます。「NewTek VMC1 OUT スタジオ出力モジュール」は最大4 チャンネルのマルチフォーマット配信ハブとして、ネットワーク上の任意の場所に設置することができます。

今回発表しましたNewTek IP シリーズは、9月9日(エキシビション開催日)からオランダ・アムステルダムで開催するIBC2016にて、一般初公開します。(NewTek ブース番号、ホール7、7.K11)

■発売時期について

NewTek VMC1 ビデオミックスエンジン　-　2016 年第3 四半期中
NewTek VMC1 4S コントロールパネル　-　2016 年第3 四半期中
NewTek VMC1 IN スタジオ入力モジュール　-　2016 年第3 四半期中

NewTek VMC1 OUT スタジオ出力モジュール　-　2016 年第4 四半期を予定

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