2020.3.4.
TriCaster® Mini Advanced R2として新しく生まれ変わりました。
パワフルなグラフィックスカードへ変更
TriCasterシリーズに搭載されるソフトウェア “バージョン7-1″へのアップデートによって、すべてのリアルタイム処理は完全にGPU処理されるようになりました。これに伴い、TriCaster Mini Advanced R2システムのハードウェアも最新のNVIDIA Pascal™アーキテクチャを採用したQuadro® P1000 GPUを搭載することで内部的計算処理がよりパワフルになり、これまで以上に高品質のストリーミングとビデオ出力、加えて、最大4系統のマルチビュー(HDMI)出力が可能となりました。
TriCaster Mini Advanced R2 のパッケージには、Mini DisplayPort 1.4コネクタ(アダプタ)を4個付属し、4画面モニターへの同時出力など、コンパクトながら柔軟な接続が可能になります。
もちろん、TriCasterシリーズは “NVIDIA® CUDA®” を活用することで、ハードウェアアシストによるエンコーディング、デコーディング、ストリーミングなど、Quadro®システムで利用できる高度な処理を最大限に活用することができるようになります。
本体ケースモニター(液晶モニター)の廃止
今回のグラフィックスカードの変更によって、ビデオ出力設定のカスタマイズの柔軟性が増し、加えて、大画面モニターの市場価格も手頃な価格まで落ちてきていることもあり、新しいTriCaster Mini Advanced R2は、これまでTriCaster Miniのシステム本体に付属していたケースモニター(液晶モニター)を廃止しました。
NIC(ネットワークインターフェイスカード)は2系統
IPへの移行は、映像放送市場にとって必要不可欠なカギであり、NewTekはNDI®と共に常にそのリーダーとして市場を牽引しています。
昨年の10月にNewTekよりリリースされたNDI バージョン4にて、複数コネクションで帯域幅を共有させることが可能となったため、IP接続の安定性と拡張性を高めるために、TriCaster Mini Advanced R2システムには、1GbEのNIC(ネットワークインターフェイスカード)を1系統増やして、2系統のNICをサポートする仕様に変更となりました。
ストレージはSSDへ変更
番組制作においてレコーディングも重要なタスクのひとつです。より効率良いレコーディングをハンドリングするために、新しいTriCaster Mini Advanced R2には、高速伝送を可能とするポータブルなUSBドライブを簡単に抜き差しできるように、USB 3.1ポートとUSB-Cポートが追加されました。これにより、外部ドライブで同時により多くのチャンネルをレコーディングすることができます。
※注意:3系統以上の同時レコーディングを行う場合は、外部ストレージ(USB3.1またはUSB-C外付けドライブ)や、ネットワークサーバーが必要となります。
TriCasterの起動が驚くほど速くなりました!
TriCaster Mini Advanced R2の内蔵ドライブはSSDに変更いたしました。このSSDへの変更は、コンピューターの起動を驚くほど速くし、また、ライブプロダクション中においてはエフェクトを瞬時に読み込むことを可能とします。更にはシステムディスクへのコンテンツの収録が可能となるなど多くの恩恵をユーザーに提供します。
システムの信頼性の向上
Windows 10上におけるTriCasterのソフトウェアの改善、更新によって、パフォーマンスの向上につながりました。さらに、グラフィックスカードをQuadroR P1000 GPU、内部ドライブをSSDに変更、外付けドライブにはUSB 3.1ポートとUSB-Cの採用、2系統のNIC(ネットワークインターフェイスカード)、さらにはACアダプタの改善や本体ケースモニター(液晶モニター)の取りやめなど、システムの信頼性を向上させるためにTriCaster Mini Advanced R2は大幅なハード的な仕様の見直しと変更がなされました。
システムはとっても静か
電源供給ユニットをより静かで信頼性の高いユニットに変更しました。
またACアダプタの抜け防止ストッパーも標準アクセサリーとしてパッケージに付属されます。