TriCaster® Software TriCaster® Advanced Edition

TriCaster Advanced Editionは、TriCaster ProLine(8000/860/460/410)とTriCaster Mini にハードウェアの追加なしにインストールできるソフトウェアです。このTriCaster Advanced Editionをアドオンすることで、TriCasterの標準機能に対しさらに100以上の高機能ツールが追加されます。

この「TriCaster Advanced Edition」を現行のTriCasterにインストールし、ソフトウェアをアップグレードすることで、データとの連動可能なリアルタイムグラフィックス、新しいIPワークフロー、高度な自動化オプション、マルチプラットフォームへのストリーム配信、SNSやWebへのパブリッシング、放送中のリプレイ再生機能、マルチメディアミックスの拡張、新コンテンツ素材の追加などと言った様々な最先端のテクノロジーを利用して、日々のコンテンツ制作をよりパワフルなものにできます。

インターフェースと主な追加機能

1. リプレイパッド

ダッシュボードのボタンをワンクリックして設定パネルを開き、IsoCorderでレコーディングしているチャンネルからリプレイ用のクリップを作成できます。

 

2. タリーインジケータ

現在スイッチャーで選択されている状態を表すタリーインジケータが、プログラムやプレビュー上でアクティブになっているソースに対応するライブデスクトップモニターのフレームにも表示されるようになりました。

たとえば、プログラムにM/Eチャンネルが選択されている場合、そのM/Eチャンネル上で利用している各ソースのモニターにも赤いタリーインジケータが表示されます。

3. ボーダーエフェクト

ボーダーやシャドウの効果が追加できるようになります。オーバーレイやマルチレイヤー合成を細かく設定できるほか、複数のフレーム付きのレイヤーを組み合わせたり、カスタムのマルチボックスエフェクトの作成が可能です。

4. DataLink

ウェブページや表計算、スコアボード、データベース、RSSフィードを含め、TriCaster内外から取得されるリアルタイムに更新されるデータを利用し、グラフィックタイトルを生成して表示させることができます。

5. M/E の KEY レイヤー

TriCaster 860、460、410、MiniのM/E合成チャンネルに2番目のKEYレイヤーが追加されます。タイトルやグラフィック、バッファを追加したり、映像のピクチャーインピクチャーを設定することができます。

6. プレイリストトランジション

メディアプレイヤーのプレイリストにあるファイル間にトランジションやカスタムのアニメーションエフェクトを挿入できるようになりました。これにより、ダイナミックなスライドショー、スポーツハイライト編集などを実現できます。

7. メディアプレーヤーコントロール

保存されたメディア素材やプレイリストモードでの再生設定がより簡単になりました。細かい設定ができるメニューやイン点とアウト点を設定するボタンを利用して、リアルタイムにクリップや画像の編集が可能です。

8. Show On

番組中に放送されているプログラム出力やM/E上で、クリップを自動で再生させたり、必要なタイミングでクリップの再生を開始したり、スムーズに再生方法を変更できるようになりました。再生時のトランジションを設定したり、ライブの映像に自動的に戻るような設定も可能です。

9. Animation Buffers

TriCaster 410やMiniにより多くのモーショングラフィックを追加できるようになりました。15個のバッファチャンネルのうち、5つのチャンネルにアニメーションバッファが利用できるようになり、アニメーションファイルやループ用クリップを追加することで、DDRを映像の再生用として確保しておくことができます。

10. 拡張されたリアリティ KEY レイヤー

バーチャルセット内でKEYレイヤーをロックしておくためのオプションが追加され、LiveSetのズームやパンの動きにKEYレイヤーの映像を追従させることができるようになりました。

 

11. Audio Mixer インターフェース

拡張されたオーディオミキサーのインターフェースにより、音声の調整やモニタリングがより細かく行えるようになりました。表示されるフェーダーやVUメーターのグラデーションの改良や、オーディオクリッピングの警告表示などの機能が追加されています。

 

12. Effect View (TriCaster 8000 のみ)

ハードウェアのTriCaster CS(コントローラ)のボタンがロックできるようになりました。使用しないボタンをロックしておくことにより、ボタンに割り当てられている機能を無効化できるため、誤操作を避けることができます。

13. CS(コントローラ)のボタンロック

ハードウェアのTriCaster CS(コントローラ)のボタンがロックできるようになりました。使用しないボタンをロックしておくことにより、ボタンに割り当てられている機能を無効化できるため、誤操作を避けることができます。

14. TriCaster 860/460 M/Eリエントリ機能の追加

TriCaster 860とTriCaster 460にAdvanced Editionをインストールすることで、M/Eのリエントリが可能となります。これにより、M/Eバスのソースとして、別のM/Eバスを選択することができるようになり、より多くのレイヤーを利用した複雑な合成が設定できるようになります。

Advanced Edition により追加される新機能リスト

※V2:Advanced Edition バージョン2で追加される機能

■ADVANCED IP WORKFLOW

V2新機能:Video Over IP

    NDIプロトコルを利用して、一般的なネットワーク環境下で映像をリアルタイムに、且つ低遅延、フレーム精度で送受信できます。同一ネットワーク内でNDIが有効になっている機器間で映像ソースを受信したり、送信することが可能です。

 

V2新機能:Audio Over IP

    NDIプロトコルを利用して、一般的なネットワーク環境下で複数チャンネルの音声を送受信できます。同一ネットワーク内でNDIが有効になっている機器間で音声ソースを受信したり、送信することが可能です。

 

V2新機能:IP ソースセレクション

    TriCasterのスイッチャー上で、NDIが有効になっている機器が同一ネットワーク上にある場合、その機器の入出力信号にアクセスできます。これにより、無数の映像ソースを入力として利用できるようになります。

 

V2新機能:IP 出力

    TriCasterシステムからネットワークを通じて映像を送出し、他のミキサーで合成したり、一つのソースとして再利用することが可能です。

■オーディオ

V2新機能:オーディオ・ルーティング

    より細やかなオーディオルーティングの設定が可能となりました。各オーディオ入力に対して、4x4のルーターを利用して入力チャンネル(または入力チャンネルの組み合わせ)を各出力チャンネル(または出力チャンネルの組み合わせ)にマッピングできます。

 

V2新機能:入力レベルコントロール

    入力ごとに4つまでのオーディオチャンネルを独立して微調整できます。

 

V2新機能:出力オーディオ

    IP経由で入力された4チャンネルのオーディオ信号を各チャンネルごとにセットアップ、ミックスでき、Master、Aux 1、Aux 2、Aux 3の出力バスに割り当てることができます。

 

Danteオーディオネットワーク対応

    Audinate社のDanteネットワークプロトコルを使用した機器から、ネットワーク経由でのオーディオ入力が可能となりました。

 

オーディオ出力設定

    TriCasterに内蔵のオーディオミキサーで、MasterとAuxオーディオをミックスし、外部オーディオ機器へ出力が可能となりました。この仕様変更に伴い、MasterとAuxオーディオは、最初の2つのアナログオーディオ出力グループから送出されるようになります。

 

オーディオレコーディングオプション

    ISOレコーディングを行う音声ソースは、チャンネル毎にオーディオ信号を選択できるようになりました。

 

RecordAudio

 

デフォルトのメディアファイル音声レベル設定

    TriCasterで記録されたファイルではないクリップやサウンドファイルのオーディオレベル設定を個別に設定する必要がなくなり、代わりにプリセットレベルをメディアプレーヤー内のすべてのファイルに設定できるようになりました。

 

ノイズゲート

    オーディオミキサーのNoise Gate設定が新たに追加され、ローレベルの音声を除去するための細かいオーディオ設定が行えるようになりました。

 

noisegate

 

VU メーター

    改良されたVUメーターインファーフェースにより、オーディオクリッピングの確認がより簡単になり、精密に調整が行えるようになりました。

■データ

DataLinkインテグレーション

    データ入力用のソフトウェアを利用することなく、TriCaster内部のデータや外部ソースから、ライブ映像に出力するデータをリアルタイムに更新できます。タイトルやコメント、ファイル名、グラフィックテンプレートにDataLink用のデータ名を割り当てることで、自動で表示内容を変更したり、必要に応じて情報を更新したりできます。

 

datalink_name

    リンクさせたいデータの部分のテキスト入力フィールドで % (パーセント)を入力すると、用意されているデータ名が自動的にリスト表示されます。

 

 

DataLinkファイルウォッチャー

    スポーツの得点や販売状況など、一刻と変化するデータをグラフィックへと変換する時間を節約するため、DataLinkとCSVやXML、ASCIIファイルなどを利用して、表計算データ等をタイトルページのグラフィックへリアルタイムに反映させることが可能となります。

■マクロオートメーション

マルチステップ・マクロ

    複数の操作を一連の流れとしてマクロに組み、設定した全オペレーションを連続して実行した際に、途中で一時停止したり、オペレーターのキューで再開させることができるようになりました。

 

マクロ・トリガー

    自動化されたマクロ機能をさらに強化し、柔軟に利用することができるようになりました。オーディオレベルの変化やメディアの再生、スイッチャーの動作によってマクロを実行したり、ひとつのマクロに対して複数のトリガーが設定できるようになりました。

 

Trigger

■メディアプレーヤー

プレイリストエフェクト

    プレイリストのメディアにトランジションを追加して連続再生できるようになりました。トランジションを加えたいクリップを選択し、アイテムの追加(+)ボタンを押して追加します。

 

 

    さらにリアルタイムでスローモーション再生、早送りの操作ができ、クリップ毎に異なる再生速度の設定が加えられるようになりました。

 

 

リアルタイムクリップエディティング

    クリップの分割やトリミング用ツールが内蔵され、DDRの再生に利用するレコーディング中のRAWデータやビデオファイルが簡単に編集できるようになりました。

■モニタリング

V2新機能:ライブ出力モニタリング

    改良された信号処理と、デインターレース処理を利用した、高品質な出力映像のプレビュー表示が可能となりました。

 

V2新機能:ワークスペース設定

    使用しているモニターに合わせて、ユーザーインターフェースやマルチビューディスプレイをより細かく設定できるようになります。TriCaster 8000や860、460にはワークスペースレイアウトが追加され、さらに多くの種類のプレビューウィンドウが表示できるようになっており、ディスプレイポートの設定オプションも拡張されました。

 

ディスプレイ出力

    モニターへ出力する映像信号の選択肢が増えました。ワークフローに合わせて、より細かくディスプレイポートのカスタマイズができるようになりました。

 

ブルーオンリーオプション

    Blue Onlyオーバーレイの設定を利用して、モニターの表示を変更できるようになり、より精度の高い映像信号の調整が可能となりました。

 

モニタープロセスアンプ

    ユーザーインターフェースやマルチビュー、ディスプレイポートの色設定が行えるようになり、照明や環境の状態に合わせて各モニターが調整できるようになりました。

 

 

マルチビュースコープ

    マルチビューのディスプレイに波形モニターやベクトルスコープをより大きく表示できるようになり、映像信号の調整や目盛りの確認が行いやすくなりました。

■オペレーション

V2新機能:クリーン M/E 出力

    リアルタイムにオーバーレイされているKEYチャンネルを表示させない状態で、M/Eチャンネルを出力することができます。出力映像やアーカイブ映像に対して柔軟に設定できます。

 

V2新機能:コントロール・サーフェース・マッピング

    新しくなったスイッチャーレイアウトに合わせて、CSコントローラのボタンアサインが更新されました。追加された入力チャンネルに対応します。

 

V2新機能:コントロール・サーフェース・サポート

    Advanced Editionがインストールされたシステム上では、機種の異なるTriCaster用のCSコントローラとの組み合わせでも使用できるようになりました。

 

V2新機能:ハードウェア設定

    ハードウェアセットアップ用のインターフェースが用意され、一つのウィンドウ内でローカルの入出力設定や、Genlock、PTZの設定が行えるようになりました。

 

V2新機能:LTC

    LTCタイムコードはTriCasterを起動する前に接続しておくだけで自動的に認識されるようになったため、LTCの設定は表示設定のみとなりました。

 

V2新機能:ビデオレイヤー・マネージメント

    DSKやKEYレイヤーに優先順位を変更する設定が追加され、DSKレイヤーどおしの前後関係のコントロールができるようになり、BKGDレイヤーとの合成画面をより簡単に管理、設定できるようになりました。

 

SDI オートディテクト

    ほとんどのSDIカメラで、解像度とフレームレートが自動認識できるようになりました。SDIの接続設定の時間を節約することができます。

 

 

IPネットワークタリー

    TriCasterのネットワーク入力チャンネルに接続されている(互換性のある)システムに対して、放送中の事故を防止するために、オンエア状況を知らせるための信号を送信できるようになりました。

 

メタデータ

    各ソースやクリップ、画像に対してコメントを追加することで、ワークフローをより簡単に、洗練したものへと強化できます。DataLinkはこのコメントを内部データとして認識し、タイトルやパブリッシュ用コンテンツ、データ入力に反映させることができます。

 

 

UIエンハンスメント

    新規に追加された視覚的インジケータや、ショートカットやコントロールツールの更新、スクリーン表示の改良により、作業効率を向上させました。

 

ボタンロック

    専用コントローラのボタンを現在の状態にロックしておくことで、事故や操作ミスを防止することができます。

 

セッションレコーディング

    Session Recordingsというブラウザフォルダが自動的に作成され、レコーディング中のデータへのアクセス、確認が簡単に行えるようになりました。

■パブリッシング

V2新機能:グラブ設定

  • >静止画を取り込むための新しいグラブコントロール機能により、外部スイッチャーからのビデオソースや、4つの出力チャンネルを同時に、または自由な組み合わせで、静止画としてキャプチャーすることができます。

 

V2新機能:パブリッシュ・ターゲット

    メディアをオンラインで共有するパブリッシュ機能にImgur、LinkedIn、Vid.me、Vimeoが追加されました。

 

パブリッシュターゲットの拡張

    同じソーシャルネットワークにいる複数のユーザーに対して、同時にメディアのパブリッシュが可能となり、友人やファン、フォロワーへの情報発信や生産性を拡大します。世界で一番大きなネットワークであるLinkedInへコンテンツを公開できるようになりました。

 

 

フレックスメディアパブリッシング

    Publish Queueからファイルのインポートやエクスポートができるようになり、パブリッシング機能を利用してより多くの配信先とフォーマットに対応できるようになりました。

 

アルファグラブ

    透明度の情報を持ったキー抜きされた画像がグラブできるようになり、パブリッシングやポストプロダクション用に利用できるようになりました。
    アルファチャンネル情報を持つグラフィックソースからキャプチャーした場合に有効となります。

■リプレイ

Show-Inリプレイコントロール

    特殊なハードウェアやスタッフの追加なしに、番組制作を劇的に変化させることができます。リプレイ用クリップのキャプチャーやハイライト編集がライブ放送中でも行えるようになり、挿入用のトランジションやクリップの再生速度といった設定も可能となりました。

 

アングルの変更

    ISOレコーディングで収録されている複数のクリップ(アングル)に対して、DDRへ追加するクリップをいつでも変更できるようになりました。キャプチャーしているクリップからベストな映像を選択してリプレイに利用できます。

■リソース

オートメーションとガイドのインテグレーション

    マクロやショートカット、オートメーション機能について、ガイドが表示されることにより、オペレータの知識や生産性を拡張します。

 

デベロッパーライブラリ

    ワークフローを拡張するために開発用ツールとサンプルを用意しました。TriCasterの機能をより深く利用、拡張することができます。

■スイッチング

拡張されたライブストリーム

    ワンクリックで簡単にセットアップできるウェブキャスト設定(Microsoft Azure、Twitch.tv、YouTube Live)が追加され、高品質なライブストリーミング映像をより多くの配信先へ送出することができるようになりました。

 

マルチプラットフォームへのライブストリーミング

    エンコーダを新たに追加せずに、ライブストリーミングを複数のプラットフォームやサービスへ同時に配信できるようになったことで、より多くの視聴者や異なるグループへの映像配信が可能となりました。

 

■ストリーミング

V2新機能:オート・ラベリング

    有効になっているライブ入力ソースを確認しやすいように、NDIのソースに関連する名称がスイッチャーのボタンに自動的に表示されます。

 

V2新機能:外部入力設定

    TriCasterのスイッチャー上では、接続され入るカメラやハードウェアからのビデオソース、IPビデオソースなど、外部入力チャンネルをあらゆる組み合わせで設定することができます。

 

V2新機能:インプット・フィルタリング

    TriCasterのソースとして利用できるハードウェアやNDIソースは、サムネイルでプレビュー表示されるため、簡単に選択、設定することができます。

 

V2新機能:PREVIZ システム

    M/Eの設定を予め用意するためのプレビューバスが用意されました。プレビュー上で設定が確認できると、簡単に他のM/Eバスへとコピー&ペーストすることができます。

 

V2新機能:スイッチャー入力

    TriCasterの外部入力チャンネルの数が増加しました。TriCaster 460と410では6から8へ、TriCaster 8000や860では10から12へと増強されています。

 

V2新機能:スイッチャーバンク

    スイッチャーからすべてのソースにアクセスできるよう、タブボタンでインターフェースを切り替えられるようになりました。タブとボタンには、バッファと16もメモリスロットも含まれて居ます。

 

ルーターサポート

    互換性のあるビデオルーターを接続することにより、すべてのTriCaster ProLine(8000/860/460/410)とTriCaster Miniでカメラ入力機能を拡張できるようになりました。TriCaster Advanced Editionのユーザーインターフェースからルーターのソースを選択して切り替えることも可能です。

 

 

アンドゥとリドゥ

    アンドゥとリドゥコマンドを利用することで、予期しない結果や変更が加えられてしまった場合に、すぐに元の状態に戻すことができるようになりました。

 

 

EFFECT VIEW

    Effect Viewモードを利用することで、スイッチングを行った際に実行される効果を予めチェックしておくことができるようになりました。このモードはTriCaster 8000でのみ利用可能です。実際の出力映像には何も影響を与えずに、スイッチング操作で実行される効果をリアルタイムで確認できます。

 

■ビジュアル

V2新機能:フルモーション・コンポジションエンジン

    TriCaster 8000と860、460のスイッチャーとM/Eには、複雑な設定や合成、DVEのモーションを作成して登録しておく機能が追加されました。、これにはDSKの位置やキーフレーム、エフェクト設定も含まれます。さらにバスごとに16個のプリセットが登録でき、サムネイル用のスナップショットやラベル付けもできるため、即座に選択して呼び出すことができます。

 

V2新機能:LiveSet レンズフレア

    バーチャルカメラの位置の変更に合わせて、レンズフレアが追従するバーチャルセットが用意されました。強化されたLiveSetテクノロジーによって、ライブバーチャルセットのプレゼンテーションを一層リアルに表現することができます。

 

V2新機能:LiveSet プリセット

    TriCaster 410とMiniでは、LiveSetを利用した際のプリセットの数が8から16に拡張されました。

 

セカンドKEYレイヤー

    TriCaster 860、460、410、Miniで視覚効果と表現をより強化できるようになります。M/Eに2番目のKEYレイヤーが追加され、タイトルやグラフィック、ビデオオーバーレイが1レイヤー多く設定できるようになりました。(TriCaster 8000は4つのKEYレイヤーが標準で付属)

 

 

AUTO COLOR

    複数入力映像の自動カラーマッチング機能により、照明やカメラ設定に合わせて(例えば野外でのイベントでは環境光が変化していきます)、色調整を手動で行う手間を減らすことができます。

 

 

ボーダーエフェクト

    ビデオレイヤーに対して、ボーダーやシャドウを追加することで、合成した映像を強調表示したり、マルチボックスエフェクトを作り出すことができるようになりました。

 

 

 

    カスタムのボーダーは、Photoshop(PSD)ファイルから作り出すことができます。Advanced Editionに含まれるコンテンツにボーダー作成用のサンプルファイルが同梱されています。

 

C:\TriCaster\Effects\Borders\Build Your Own Border.psd

 

バッファ

    すべてのTriCaster ProLineモデル(8000/860/460/410)でアニメーションバッファが利用できるようになりました。これにより、DDRを使用せずにモーショングラフィック、バッファ用の映像クリップを再生し、DSKのソースなどとして利用できるようになりました。

 

リアリティKEYレイヤー

    強化されたKEYレイヤーにより、バーチャルセットのシーンに新たなレイヤーを追加することができます。KEYレイヤーを固定することで、LiveSetのズームアニメーションやパンの動きにKEYレイヤーの映像が連動、追従します。

 

 

クリエイティビティ

    JPEG-XR、JPEG2000、WebPのようなフォーマットをサポートしたことにより、ファイルの変換をせずに多くの画像ファイルが利用できるようになりました。新しく追加されたLumakey設定は、LiveMatteのようにキーの設定を行うことができます。簡単に企業紹介、説明文、引用文のような文章データをタイトルページとして利用できます。

 

イメージプロセッシング

    画像やグラフィック処理の向上、LiveSetのレンダリングとスケーリング処理の改良が加えられています。

■PTZカメラコントロール

Panasonic IP Setting Software

    TriCasterのAdd-onsメニューに「Panasonic Camera Setup」が追加されました。このツールを利用することにより、ネットワーク接続されたPanasonicリモートカメラのIPアドレスの確認や変更、セットアップがTriCaster上から可能となります。

■ウェブ

DataLinkウェブ

    複雑な操作をせずに、ウェブ上にあるテキストや画像をライブ放送用のコンテンツとして利用できます。外部コンピュータ上で起動しているGoogle Chromeのプラグインを起動し、DataLinkでその情報や写真、ソーシャルメディアの投稿データをネットワーク経由で送信し、TriCaster内のタイトルや画像情報を更新することができます。

TriCaster Advanced Editionは、バージョン1(V1)とバージョン2(V2)のソフトウェアが提供されます。お客様の作業環境や用途に合わせてインストールするバージョンを選択することができます。

 

なお、V2へアップグレードすることで、NDIを利用した入力チャンネルを複数利用することができ、映像入力系統(4、または8)に加え、NDI入力チャンネルを利用してさらに4つの外部入力チャンネルが利用できるようになります。ただし、レコーディングについては、ローカルには最大で4チャンネルまでの保存となります。5チャンネル以上のレコーディングを行う場合には、NDI IsoCorderを利用してネットワーク経由でレコーディングの作業を行うことになります。

 

※これら機能は予告無く変更されることがあります。

ご購入方法

「TriCaster Advanced Edition」オプションのご購入をご希望の方は、「TriCaster Advanced Edition申込書」をダウンロードしていただき、必要事項をご記入の上、対象機種となるTriCasterをご購入された際の販売代理店、または、弊社ディストームまで、お送りください。