TriCaster® Software TriCaster® Advanced Edition V2

概要

2017年7月現在、TriCasterシリーズのすべてのラインアップ(TriCaster 8000/860/460/410/Mini-SDI/Mini-HDMI)は、標準システムとしてTriCaster Standard Editionソフトウエアがプリインストールされます。

 

TriCaster Advanced Editionソフトウェアを、TriCaster ProLine(8000/860/460/410)とTriCaster Miniの標準システム(Standard Edition)アドオン(バージョンアップ)することで、NDI(ネットワークデバイスインターフェイス)テクノロジーによるIPワークフローのサポートをメインに、100種類以上のパワフルな機能追加や機能拡張が施され、より効率の良いオペレーション環境におけるライブ映像コンテンツ制作が可能となります。

 

新しいIPワークフロー、データとの連動可能なリアルタイムグラフィックス、高度な自動化オプション、マルチプラットフォームへのストリーム配信、プリセットによるSNSやWebへのパブリッシング、放送中のリプレイ再生機能、マルチメディアミックスの拡張、新コンテンツ素材の追加などといった様々なTriCaster Advanced Editionによって追加される最先端のテクノロジーを活用することで、日々の映像コンテンツ制作をよりパワフルに演出することができます。

 

※備考:
・TriCasterシリーズのご導入時に、お客様のご要望に合わせて、あらかじめTriCaster Standard Editionソフトウエアをインストールして納品させていただくことも可能です。詳しくは、NewTek社製品取扱販売代理店、または、弊社までお問い合わせください。

 

お問い合わせ先: 株式会社ディストーム TriCaster事業部  email: tricaster@dstorm.co.jp

 

TriCaster TC1IPシリーズ Video Mix Engineに搭載されるソフトウェアは標準で、TriCaster Advanced Editionソフトウエアがプレインストールされています。よって、これら2つの製品は、TriCaster Advanced Editionソフトウエアを別途ご購入する必要はありません。

主な機能強化

 NDIテクノロジーのサポート

  • 一般的なギガビットイーサネット環境においても、低遅延、フレーム精度で映像、音声、メタデータを双方向送受信を可能とするNDIテクノロジーをサポートします。
  • すべての外部入力ソースに、NDI入力チャンネルを割り当てることが可能です。

DSKオーバーレイとキーレイヤーの追加

  • DSKオーバーレイとキーレイヤーが追加され、更に多くのタイトル、グラフィックス、ビデオレイヤーをオーバーレイ表示させることができるようになります。
  • すべてのM/E合成チャンネルに2番目のKEYレイヤーが追加されます。

DataLink機能のサポート

  • ウエブページや表計算、スコアボード、データfベース、RSSフィードを含め、TriCaster内外から取得されるリアルタイムに更新されるデータを利用して、グラフィックタイトルを生成して表示させることができます。

コンテンツ演出の創造性を無限に広げるパワフルなエフェクトや機能の追加

  • ボーダーエフェクト、リアルタイムモーショントラッキング、アニメーションバッファ、拡張現実効果などといった数多くのパワフルなクリエーション機能が追加されます。

外部入力ソースの追加と柔軟な割り当て

●NDIテクノロジーのサポートにより、TriCasterシステムと同じネットワーク上の他のNDI互換システムやデバイスからの入出力ソースを、TriCasterのネットワーク外部入力ソースとして割り当てることが可能になります。


●すべてのモデルの外部入力ソース数が4チャンネル増えます。
・TriCaster 8000/860は合計12チャンネル(全チャンネルSDIとNDI入力ソースの併用可能)
・TriCaster 460/410/Mini-SDI/Mini-HDMI)は合計8チャンネル(全チャンネルSDIとNDI入力ソースの併用可能)


●TriCasterのどの外部入力チャンネルに対しても、任意のNDIソースを割り当てることができます。


●SDIカメラなどからの外部入力ソースを、任意のチャンネルに割り当てることができます。


●TriCasterからのプログラム出力、サブミックス、および、各チャンネルからの入力ソースを、他のNDI互換システムやデバイスに直接出力することが可能となります。

 

※備考:
標準システム(Standard Edition)の場合は、NDI経由による外部入力ソースとして2入力まで利用することができます。

機能強化概要

フルモーション合成エンジン

●フルモーション合成エンジンの実装により、独自に設定したDVEスタイルのモーションやアニメーションエフェクトなどのフルモーション映像をライブ用の演出素材として使用することができます。


●COMPS(合成)機能のサポートにより、ポジショニング、キーフレーム、エフェクトなどを組み合わせて、左映像なようなDVEスタイルのモーションを、最大16個までCOMPS(合成)のプリセットとして任意のサムネール画像を付けて保存し、ライブ用素材として即座に呼び出すことができます。

クリエイティビティを最大限に引き出すパワフルな機能拡張

●最大4つのソースによるビデオレイヤー合成を可能とし、さらに、すべてのM/Eに対してリエントリ機能をサポートします。
※TriCaster 410/Mini-SDI/Mini-HDMIの場合は、最大2つのソースによるビデオレイヤー合成(DSK)を可能とします。また、M/Eのリエントリ機能にはサポートしていません。


●TriCaster 860/460はメインスイッチャーに4つのDSK、各M/Eバスに4つのキーレイヤーがサポートされるようになり、更に多くのタイトル、グラフィックス、ビデオレイヤーをオーバーレイ表示させることができるようになります。
※TriCaster 410/Mini-SDI/Mini-HDMIの場合は、メインスイッチャーに2つのDSK、各M/Eバスに2つのキーレイヤーがサポートされます。


●DSKやKEYレイヤーに優先順位を変更するオプションが追加され、DSKレイヤー同士の前後関係のコントロールが可能となり、BKGDレイヤーとの合成画面をより簡単に設定できるようになります。

マルチプラットフォームへのストリーム配信

●Facebook Live, Microsoft Azure, Twitch, YouTube Liveなどといった様々なライブストリーム配信先をプリセットとして登録し、簡単な操作でライブ配信を可能とします。


●同じソーシャルネットワーク上の複数のユーザーアカウントに対してメディアを共有することができます。


●Imgur, LinkedIn, Vid.me, Vimeoなどといったさらに多くのオンラインコミュニティへのコンテンツをエクスポートさせることができます。

データとの連動を可能としたリアルタイムグラフィックス

●TriCasterの内部および外部データソースをタイトルなどのテキストや画像フィールドに自動的に取り込み、リアルタイムに表示させることができます。


●スプレッドシートやクロックなどのデータを、リアルタイムにタイトルページに転送することができます。


●ネットワーク接続されたコンピュータのGoogle Chromeブラウザに"DataLink Extension”(Chromeのプラグイン)を追加することで、Webからのデータ、画像、ソーシャルメディアに書き込まれた情報を、ネットワーク経由でTriCasterへ送信し、画面上にグラフィックス表示させることができます。

カスタマイズを可能とするオーディオ機能

●オーディオミキサーにて、ローカル入力、NDI、Danteオーディオソースの任意の組み合わせが可能となります。


●4つの4x4ルーターのサポートにより、すべてのオーディオ入力に対して任意の入力チャンネルを任意の出力チャンネルに割り当て、より高機能のオーディオ・ルーティングの設定が可能となります。


●各チャンネルごとにオーディオ信号を割り当て、ミックスさせ、Master、Aux 1、Aux 2、Aux 3の最大4系統の出力バスをIP出力として送出することができます。

よりパワフルなビジュアルエフェクト

●すべてのTriCasterシリーズで、フルモーションビデオをサポートするアニメーションバッファ機能を利用することができます。これにより、TriCaster内蔵のDDR(デジタルディスクレコーダ)を使用せずに、映像クリップをバッファーから直接DSKなどに割り当て、再生させることが可能となります。
TriCaster 410/Mini-SDI/Mini-HDMIは5種類のアニメーションバッファー、TriCaster 860/460は10種類のアニメーションバッファーを保存し、再生することができます。


●拡張されたLiveSetテクノロジーを利用することで、カメラアングル、リアルタイムの反射、鏡面ハイライト、アニメーションレンズフレアなどの機能をサポートした様々な種類のバーチャルスタジオにライブビデオソースを合成することができます。


●LiveSetのズームとパンの動きの追跡、および、視差設定を可能とする拡張現実効果を使用することで、バーチャルセットシーンに別の次元(奥行きを作る効果)を演出することができます。


●ボーダーエフェクトの追加により、スクリーン上のピクチャー・イン・ピクチャー(DSKやKEYレイヤー)などのフレームに、色や影の付いたボーダー枠を設定することができます。