3Play | 3Play 3P2 | 3Play 3P1 | 3Play 4800 | 3Play 440 | 機能比較
3Play® 4800 (生産終了)
3Play 4800は、ライブスポーツプロダクションの現場で利用するマルチカメラ対応のリプレイシステムです。ゲーム中にスローモーションやリプレイ、ハイライトシーンをスタジアムのモニターや視聴者に見せることができ、ソーシャルメディアにも画像を配信することができます。
リアルタイムで利用できる様々な機能を搭載しています。リダンダントキャプチャーや高度なビジュアルエフェクト、ライブでのリプレイスイッチング、高品質なスローモーション、ソーシャルメディアパブリッシング機能をひとつのターンキーシステムだけで利用することができます。
背面パネル
- 複数のビデオストリーム(映像入力)をモニター上に同時に表示させながら、同期を保ったままハードディスクへとキャプチャー(レコーディング)することができます。
- レコーディングの開始と同時に、きれいに補完されたスローモーション映像をリプレイ再生することができます。レコーディングを停止することなく、再生が可能です。
- 収録された映像を色つきでリスト管理することが可能で、たとえばチームやプレーヤー、ゲームのピリオド、ハイライトシーンごとに分けておくことができます。
- 視聴者が複数のカメラアングルからの映像をしっかりと確認できるように、再生スピードをリアルタイムにコントロールしながらのリプレイが可能。
- 1080iや720pのHD映像と、16:9、もしくは4:3のコンポーネントやY/C、コンポジットといったSD映像のリプレイが可能。
- 専用のコントローラが付属するため、キーボードやマウス操作なしにハイライトシーンのマークイン、マークアウト、カメラアングルの切り替え、スローモーションコントロールが簡単に行えます。
技術仕様
映像入力 | 8系統までのライブ映像ソース または4系統までのリダンダントキャプチャー HD-SDI、HD-コンポーネント、SD-SDI、SD-コンポーネント、Y/C(BNC)、コンポジット接続と解像度に対応。どの組み合わせでも利用が可能。 |
映像出力 | 独立した2系統の再生チャンネル ・プライマリ出力は、HD-SDI、HD-コンポーネント、SD-SDI、SD-コンポーネント、Y/C(BNC)、コンポジットの設定が可能 ・HDMI出力 ・再生チャンネルをTriCasterへネットワーク出力するためのイーサネット接続 |
出力モード | A、B、A+B (再生チャンネル間でトランジションの実行が可能) |
レコーディング | 8チャンネル同時レコーディング ・スタンダードモードでは、8系統のビデオ入力ソースをキャプチャー ・リダンダントモードでは、4系統のライブソースを収録し、同時に別ドライブへ4系統バックアップレコーディング |
記録フォーマット | 標準で1080pまでの解像度を高品質QuickTimeフォーマットで収録(XDCAM-HD 100Mbps) |
記録時間 | 付属の2TBメディアドライブを4基搭載することにより、1080iで200時間。480iで1200時間。 ・SATA IIIリムーバブルドライブベイが利用可能 ・各メディアドライブに同時に2チャンネルまでの映像入力のレコーディングが可能 |
再生 | Tバーとトランスポートボタンを利用し、マルチスピードプレイバックが可能 デュアルレンジモードにより、0%~100%、もしくは -200%~200% の再生速度が選択可能(逆再生をサポート) |
グラブ | すべての入出力チャンネルから静止画の取り込みが可能 |
メディアパブリッシング | YouTubeやFacebook、Twitter、FTP、ローカルボリューム、ネットワークサーバーへコンテンツをアップロードためのアプリケーションを搭載 |
エフェクト トランジョション |
標準で付属しているトランジションやカスタマイズ可能なアニメーショントランジションを再生チャンネルや再生クリップの間で実行可能 ・カスタムトランジション、エフェクト作成用のAnimation Store Creatorアプリケーションが付属 ・TransWarpエフェクトエンジンの搭載により、ソース間でのピクセルごとのアルファブレンディングや映像のリアルタイム3Dワーピング音声付きグラフィックをサポート |
アセットマネジメント | ・FastClip情報ウィンドウにアセットデータを表示し、データ入力とナビゲーション、検索、管理をキーボードやコントローラで操作可能 ・タグシステムにより、ユーザーが定義したコードを利用して管理することが可能 ・Bookmark機能を利用し、アクションポイントの定義、操作が可能 |
モニタリング | ・リサイズが可能で、すべてのライブソースと再生チャンネルをフルフィールドレート表示。オーディオVUメーターとセーフエリアのオーバーレイ表示オプションが付属 ・クリップモニターには、記録されたすべてのアングルをプレビュー表示でき、同時にマルチビューワー表示も可能 |
マルチビューワー | セカンドモニター表示をサポート |
音声入力 | 8 x SDI Embedded 8 x AES3/EBU 8 x 2 Balanced XLR Phantom Powerサポート |
音声出力 | 3 x SDI Embedded 2 x AES3/EBU 4 x 2 Balanced XLR 1 Stereo 1/4" (phones) |
ゲンロック | HD、またはSDアナログ信号をサポート |
映像フォーマット | NTSCモデル: 1080/30p、1080/24p、1080/60i、720/60p、720/30p、720/24p、480/60i Multi-Standardモデル: 上記に加え、NTSC-J、PAL: 1080/25p、1080/50i、720/50p、720/25p、576/25iに対応 |
セッション管理 | 再利用可能なテンプレートとして、セッションの設定と保存が可能 |
タイムコード | 外部LTCソース、または内部システム時計を利用 |
プロセッシング | ビデオ: 4:4:4:4, 32-bit Floating Point オーディオ: 4 channels、96kHz、32-bit Floating Point |
A/Vスタンダード | HD-SDI映像:SMPTE 292Mに準拠 SD映像:SMPTE 259M、ITU-R BT.656に準拠 アナログオーディオ:SMPTE RP-155に準拠 |
コントローラ | 3Play 4800コントローラが付属 ・3.4 kg |
システム本体 | 4U ラックマウント型 / 550W(x2)リダンダント電源 ・48.3 x 17.8 x 52.0 cm(幅x高さx奥行) ・20kg |
※記載の仕様は予告なく変更される場合がございます。予めご了承ください。
インターフェイス
1. ユーザーインターフェイス8チャンネルまでのライブ映像ソースと音声ソースを接続することができます(もしくは4つまでのリダンダントキャプチャーが可能)。マルチチャンネルレコーディングや任意のスピードでのプレイバックを行うための専用コントローラとメディアパブリッシング機能やアセットマネジメントを行うための機能が付属しています。
2. マクロ機能
マクロ機能を利用することにより、決まった操作を確実に実行できます。何度も繰り返さなくてはいけないような操作や複雑な作業を省き、よりスムーズなワークフローを確保することができます。利用するには、マクロのレコードボタンを押して記録し、そのマクロをキーストロークやボタンを押して再生するだけです。
3. グラブ機能
同時に複数のアングルの映像からフリーズフレーム(静止画)を取り込むことができます。取り込んだ画像は、内蔵されているメディアパブリッシングシステムにより、ソーシャルメディアやストレージに送出することができます。
4. レコーディング
8チャンネルまでの同時レコーディングが可能です。8系統のライブ映像をキャプチャーするか、4系統のライブ映像を保存先を分けて(バックアップのために)二重にキャプチャーするかを選択するモードがあります。レコーディングされるファイルは、配信やポストプロダクション、アーカイブを行うために高品質なQuickTimeフォーマットで記録されます。
5. ライブデスクトップモニター
各アングルからのフルフィールドレートの映像をモニタリングでき、同時にオーディオレベルも確認することができます。マルチビューモニタリングが内蔵されているため、セカンダリモニターにスクリーン上のモニターを表示させて、ワークスペースを広げて利用することも可能です。
6. 出力モニター
2つの独立したプレーヤーからの出力映像をモニタリングすることができます。また、トランジションやカスタムのアニメーションを利用して2つの映像を合成したり、切り替えることができます。
7. オーバーレイ
3Playに完全に独立したDSK(ダウンストリームキー)オーバーレイチャンネルが2つ追加されました。2つの各出力チャンネルに対してひとつずつ設定することができます。アルファチャンネルのサポートや独立したポジショナーコントロール(エッジクロップを含む)も提供されます。ビデオやグラフィックスレイヤーは、サイズの変更やクロップ、フレーム内での移動も行えます。
8. チャンネル情報
AとBの出力チャンネルに関する再生データを確認することができます。タイムコードやクリップの長さ、再生速度などが表示されます。
9. ファーストクリップウィンドウ
メタデータを入力し、編集できます。検索やフィルタ処理、クリップのカテゴリ分けができ、3Play 4800に内蔵されたアセットマネジメントシステムを利用することができます。ファーストクリップの機能は、専用コントローラやキーボードからの入力や操作もサポートしています。
10. ネットワーク・インプット
オーバーレイチャンネルを利用して、3Playにネットワーク経由の映像ソースを追加できます。NewTek社のLiveTextを利用して、リアルタイムでグラフィックをスクロール表示させたり、試合時間の情報などを表示させることもできます。また、LiveTextで作成されたグラフィックだけでなく、PCの画面上に表示されているスクリーン映像も入力することが可能です。
11. トランジション
AとBの再生チャンネルの映像に対して、クロスフェードやワイプ、ディゾルブなどのトランジションを実行することができます。また、音声付きのフルカラー・アニメーションストアトランジションやビデオエフェクトを利用することも可能です。
12. バッファ
3Playに新しく追加されたBuffer(バッファ)機能もオーバーレイのソースとして利用できます。バッファは、静止画像、もしくはアニメーションエフェクトを選択できます。通常はコーナーに表示させるロゴやアニメーションの付いたアラートなどをオーバーレイ表示させるために利用します。
13. クリップリスト
マーキングされたイベントや再生用クリップを管理することができます。マルチタブ構造になっており、タブの名前や、アセットマネジメントを行うためのクリップ毎のメタデータなどをカスタマイズできます。
14. クリップモニター
ライブデスクトップモニター上で操作をしながら、レコーディングされたイベントについて、すべてのクリップの映像を同時にプレビュー確認することができます。ユーザーインターフェイスやマルチビューディスプレイの両方にクリップモニターを表示させることができます。
15. プレイリスト
クリップ毎に音声や再生設定を調整して、ハイライトリールを作成することができます。マルチタブ構造により、複数のクリップシークエンスを作成、管理でき、さらにトランジションやバックグラウンドミュージックをカスタマイズ設定することもできます。
16. タグ
メタデータ入力を行うためのコードシステムを作成、管理できます。タグにチームやプレイの内容、プレーヤーなどを割り当て、キーボード操作やコントローラのコマンドを利用してクリップの選択などが行えます。