電音エンジニアリング、プロ品質のオンラインイベントを実現するため TriCaster® 2 Elite を導入

公開日 : 2021年5月31日

電音エンジニアリング、プロ品質のオンラインイベントを実現するため TriCaster® 2 Elite を導入

企業・社内イベントの新しい映像演出に挑戦


電音エンジニアリング、プロ品質のオンラインイベントを実現するため TriCaster® 2 Elite を導入

電音エンジニアリング株式会社

導入機材
TriCaster® 2 Elite

電音エンジニアリング株式会社は 2021 年 5 月、米国に本社を置く NewTek 社のオールインワン・ライブ映像制作システム「TriCaster® 2 Elite」を導入した。今は誰もが当たり前のようにオンラインイベントを実施している時代だ。そんな中、より高度な映像演出を求める企業に向けて、TriCaster を活用した新しい画作りや映像演出でプロ品質のオンライン配信事業を企業・社内イベントを中心に展開する。

電音エンジニアリングはエンジニアリングとオペレーション、サポート、クリエイティブという4つのカテゴリーに分かれた幅広い事業領域と、事業内連携によるトータルサービスを提供。これによって、音・光・映像に関わるすべてのことを自社のみですべて引き受けられる企業だ。経営理念である「あ、そんなことまで。」を軸に、ホテルや企業、アリーナ、客船、病院など、さまざまな場所と空間にソリューションを提供している。

その中でも有名なのがホテルでのサービス提供。同社は演出オペレーションにおいて、日本で最初にホテル常駐業を始めた会社だ。取引先ホテルの宴会場で開催される多くの企業・社内イベントを一手に引き受けており、帝国ホテルやホテルメトロポリタン、シェラトン、京王プラザホテルといった誰もが知る一流ホテルには、同社の映像・音響照明オペレーション・各種演出設備の保守を行うスタッフが常駐している。

コロナ禍のオンラインイベント需要がきっかけ

電音エンジニアリングのイベント業務は、その多くがホテル宴会場やカンファレンスセンター、ホール、企業施設を利用したイベントだ。しかし新型コロナの影響が直撃し、これら業務は急激に減ってしまった。その状況を打開するために、同社は映像の配信事業をスタート。当初はライブ配信プラットフォームを利用したオンラインイベントを、一時的な対策として考えていたという。

しかし、配信事業を続けていく中で需要の高さを確信。次の展開を考え、新たな事業として本格的に取り組むことにした。そのために念頭に置かれたのがWeb 会議ツールや配信ソフトウェアを使ってただ配信するのではなく、より高度な配信システムの構築である。また、オンラインイベントだけではないリアルイベントでの併用や、ハイブリッドイベントなど今後も見据えた映像演出が求められた。

オンラインイベントならではの画作りを TriCaster®

オンラインイベントならではの画作りを TriCaster で

これまで同社がリアルイベントで映像設備を担当する際の映像演出は、スクリーンマネジメントシステムを使用したライブ映像の切り替えや合成処理など一方通行なものとなっていた。しかし、これからは画面上の文字がリアルタイムに切り替わったり、Zoom や Microsoft Teams などのオンライン会議ツールと組み合わせたりと、出演者や視聴者が参加できるインタラクティブな要素が求められる。そこで、これらを含めたオンラインイベントならではの高度な画面づくりの必要性を感じ、TriCaster® の導入に至った。

TriCaster® は複数のカメラから入力されたライブ映像に編集・加工・合成などを加え、最終的にインターネットでライブ配信したり、内蔵ストレージに保存した配信映像をアーカイブ版として利用したりできる、ライブ配信に適したオールインワン・ライブ映像制作システムだ。多種多様な演出を本体内で可能にする映像合成ツールが特長的。例えば、以下のように本格的なオンライン配信に必要とされる機能が 1 台に集約されている

  • グリーンバック (背景布) に多少のシワがあっても、対象となる人物をきれいに抜ける独自のクロマキー合成機能
  • アルファチャンネルを用いた映像合成
  • 内蔵のビデオサーバー (DDR) 機能によって本体内に動画を読み込み、TriCaster®上でイン点とアウト点を指定できる動画の再生機能
  • .mov 形式の動画や Photoshop (PSD) 画像などさまざまなメディアファイル形式をインポートし、グラフィックやアニメーションタイトルとして利用
  • 豊富なトランジション/エフェクト機能

TriCaster® は幅広い製品ラインナップを持ち、使用用途に応じて選択できる。その中で電音エンジニアリングは、TriCaster® シリーズのフラッグシップモデル TriCaster® 2 Elite を導入した。導入を決めた理由は、イベント会社や取引先などの多くから TriCaster® の名前が挙がり、最高品質でクライアントの要望に応えるため。同社では TriCaster® 2 Elite の他にも、多くの業務用映像・音響・照明機器も保有している。そのため、イベントの規模やクライアントの需要に合わせ、それらの組み合わせによる機材設定が可能だ。

プロ品質の映像演出をご希望の会場で

企業からの声で、オンラインイベントをTV番組のようなバーチャルセットで実施したいという要望が多い。同社は当初それらの映像演出について、映像制作会社や撮影スタジオなどの外注先に見積りをとっていた。しかし、求める映像演出とクライアントの予算感がどうしても合わず、そのギャップを埋めるため自社で必要な映像演出を実現するシステムを保有。これまでのリアルイベントと同様に、指定場所での機材設置からオペレーション、イベント運営まで含めたすべてを一社で担うことで、通常のライブイベントの予算内で収まる新しいサービスを確立した。

また、同社のシステム事業部では多くのスタジオ施工の実績があり、最近は配信設備を構築したいという問い合わせも多いという。そのような場合も、まず自社の会議室など指定場所で上記のような配信システムを仮設し、一度イベントを開催してから必要に応じて配信設備の設計を依頼することができる。

プロ品質の映像演出をご希望の会場で

コロナ禍の影響をきっかけに、新しいカタチを

今後は配信需要に合わせた TriCaster® の台数増加や、配信関連の周辺機器や NewTek 社が開発した IP ビデオ伝送方式「NDI」を活用した映像システムの強化も検討。また、大型の LED スクリーンを併用したハイブリッドイベントの形なども考えているという。担当者の「元の状態に戻すのではなく、新しい演出を」という言葉からも、同社の新しい試みが加速されることが見て取れるだろう。実際、ホテルの宴会場などを使った企業・社内イベントの映像演出はコロナ以前からすでに形式化されており、新しいアイデアを出しづらい状況だった。

これまで培ってきたリアル会場での実績と同社が得意とする映像・音響技術に、近年ニーズの高まっている配信技術を掛け合わせたオペレーション。さらにホテル業界で鍛え上げられた接客品質が集結した、電音エンジニアリングの新しいライブ配信事業の展開。今後の挑戦が非常に楽しみだ。

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